民泊トラブルで、時々ある民泊詐欺について紹介します。

 

予約者は、民泊を利用した詐欺を画策しています。

そして、一般の旅行者のふりをしてコンタクトしてきます。一般に、メール等のレスポンス等は早く、感じは悪くありません。そうやって、オーナーさんを安心させるのが民泊詐欺の常習者の常套手段です。
そしてオーナーさんは安心して、鍵をそのまま渡して、

「では日本滞在を楽しんでくださいね~。GOOD LUCK!」

と握手して別れます。

 
ところが、その翌日から民泊トラブル・クレームの嵐が始まります。民泊詐欺被害の始まりです。

 
「3人組の外国人が貴方の部屋に来ていると思いますが、深夜までどんちゃん騒ぎしてて、騒音がうるさくて眠れません。すぐに何とかしてください!」

 

 

というよくある騒音トラブル。

 

 

その翌日には、何と、隣地から、「タバコの吸い殻やごみを窓から投げ込まれていて、火事になったら大変です!すぐにやめさせろ!」

というクレーム。

ここでオーナーさんは不審に思います。
「あれ?もともと、一人での宿泊予約で、一人分の賃料しかもらってないぞ???」
不審に思ったオーナーさんが予約された外国人に電話もメールもしますが、一切つながりません。
さらに、そこからエスカレートし、また別の入居者さんより、

 

 

「外国人の男3人と女性3人が深夜まで大騒ぎしている。うるさいので何とかしてほしい。しかも男性は外でパンツ一枚の裸で踊っている。見苦しいのですぐにやめさせてくれ!」

という通報もきます。
うるさいだけならまだしも、人数がさらに増えていたのです。
これはかなり悪質なケースだな、と思い、すぐに大変なことになる、と思いました。
そこで、この方のレビュー(一般に、民泊サイトでは旅行者の宿泊の態度などが部屋提供者よりレビューで投稿されます。)を見ると、同じような書き込みが多数見つかりました。

 

 

 
1.最悪な宿泊者だった。もう絶対に泊めない。

2.予約した方とは別の人が4人も泊っていた。

3.タバコやごみを散乱させ、部屋を汚くされた・・・。
というようなホストからのレビューが多数投稿されていました。

 

ここでオーナーさんは、「しまった…….うっかりとんでもないやつを泊めてしまった。。。。。」と気づきます。

 

 
この方のレビューなどから推測すると、おそらくこの宿泊者、民泊サイトを使ってビジネスをしている輩の一人です。結構荒稼ぎしているように見えます。

 

 

ここからは推測ではあるのですが、恐らく無断で友人等に貸しているだけではありません。無断転貸を有料で行い、儲けているのです。

 

 

具体的な手口としては、まず、一人分の宿泊費(例えば1日1万円)で部屋を押さえてしまい、オーナーから鍵を受け取ると、それを複数の「本当の」旅行者に転貸する(例えば3名に転貸すると1日1万円×3人×7日間=21万円になる)という方法です。

 

 

このような一種の詐欺まがいの確信犯です。

 

 

本人はビジネス目的ですので、そこにはおらず、結局、物件に行っても会えません。

 

 

民泊サイトの本部にも問合わせしたのですが、連絡してくれるだけで、本格的な調査までは行ってくれませんから、全くらちがあきません。
そこで、最終的には、警察を動かすことになります。
「あなたは1名で宿泊する、ということで申込みしましたが、本当は宿泊していませんね。

 

このままだと、他人を無断宿泊させた件で逮捕されるかもしれません。仮に荷物などあっても全部放り出します。この通知を聞かない場合は、警察と一緒に部屋にいきます。」
という最後通告を出します。
そして、実際に翌日、警官についてきてもらい、部屋に侵入します。
すると、本人も危険を察知したようで、中はもぬけの殻で、ゴミの残骸が散乱していました。もちろん、部屋はタバコ臭やゴミ臭、アルコール臭でいっぱいです。吐きそうになります。
この点、民泊サイトにはホストへの保証をうたっており、民泊サイトからはホストへの保証もあるから何かあっても安心と思っっている方が多いです。

 

しかしながら、多くのホストへの保証は物を壊された場合等のあくまで、「物理的な損害に限る」となっています。

 

ですから、申し込み人数以上で宿泊していたことや近隣住民への迷惑料などは一切保証されない、ということでした。

 

民泊をははじめ、単純に賃料だけで家賃換算すると、普通に貸すより3倍ほどの収益が見込まれると思い、深く考えずに飛びついてしまうオーナーさんが多いですが、実際にはこのようなトラブルに見舞われる例も少なくありません。

 

今、民泊投資セミナーなどで、「民泊をやればじんじゃん儲かるから、どんどん民泊しようぜ!」という雰囲気ですが、実際はそんなに甘くはありません。外国人向けのビジネスを日本人と同じように考えて行うと、大やけどします。

 

いつの世でも、「本当においしい話はネットなどには乗っていないし、一部の人しか知らない」のが現実です。

 

ですから、リスクを考えずに、安易に民泊ビジネスに参入し、トラブルに巻き込まれる方も少なくありません。

 
当事務所のセミナーでは、このようなリスク面までキチンと伝えており、それが受講者からの評価につながっております。

 
もし民泊のリスクについて知りたい方は、是非ご相談ください。

 

 

民泊のリスクについての相談は…..

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